新しい春に
カテゴリー:風子のひとりごと
私たちの仕事は行政の委託事業も多いため、年度替わりが
新たな気分に一新!という機会になることも多い。
ふと気づくと、ナント長い間ブログをほっぽらかしていたことか・・・
トホホ・・ホントにごめんなさい。
またぼちぼち書きますね。
4月以降、事務所の体制が6年ぶりに変わりそうな気配。
加えて「ああ!新しい春だあ!」と思うような何かが始まる気配に
満ちている。中身はまだ内緒。でもお楽しみに。
思えば昨年9月で丸10年を迎えたルームだが、この10年は
突っ走ってきた感じだった。
10年って、本当にひとくぎりするもんだねえ。
何が変わって何が残ったのか。それもいまだ現在進行中なのだけど・・・。
「しなくちゃな」と思っても、「できなかった」
「できたらいいけど」でも「やるのが恐い」
そんな風に先延ばしにしてきたことが、「できるかも」と思える瞬間がある。
そんなもんなんだあ、とハードルを越えた時にだけわかることがある。
私は私自身が「そうやって何とか生き延びてきた」ことや、「そうかあ!」と
思った実感を核に、この仕事に取り組んできた。
女性たちが生き延びるのには、知恵と力が必要だ。
そして、今もまだそうしてハードルを跳び越え続けていることに、乾杯しよう。
何て爽快!
ほろ酔いで機嫌のいい時くらい、たまには叫んでみよう。
「ああ!新しい春!」
さて、またぼちぼちいきましょうか。
10周年に寄せて
カテゴリー:風子のひとりごと
明日、9月22日。ウィメンズカウンセリング徳島開設10周年の記念事業として、
「いのちもこころも守りたい!DVのない街づくりシンポジウム」がフレアとくしまで
開催されます。午後1時半から。フレア徳島2階、ときわホールです。
昨年末の吉野川事件以来、DVについて色々なことを考えてきた。
シンポジウムでは、とりあえずこれを真っ正面から論じてみようと考えている。
まだ私たちも傷ついているので、お招きする方々はこの事件について
同じ感触を持ってかかわってくれた方々にしようと、スタッフで話し合った。
DVサポートは被害者の命にかかわる、このような重責であることも十分知っていたから、
ここで本当にDVサポートをやっていくということでいいね、とミーテイングで確認したのは
確か開設2年目。徳島県内の各行政機関などのDVへの認識を調査して、被害者のための
ハンドブック作成のまっただ中だった。
あれから8年。
いろいろなことがあった。
スタッフの出入り、喫茶みるくうゆの閉店などなど。
正直なところ、傷つくこともたくさんあった。
言っても仕方ないので、そんな事は細々言わないっ!・・・・けど、ね。
10年経ったなあと、本当にしみじみ思う。
徳島という小さな地方の街に、フェミニストカウセリングが根づいたと感じることが、
この頃は度々ある。
組織のセクハラを逐一チクって憤る女性。出逢ってなかったら、本当の自分に気づく
ことはなかったと話してくれる女性。これまで見えなかったものを見るために、フェミニ
ストカウンセリングが有効であることを、私自身が十分に感じてきた。
さて、ここから。
大きな理想を掲げながら、私たちはきっとこれからも目の前の女性が固有に抱える問題に
いつもドタバタ奔走するのだろうと思う。
そして時々は、「社会がおかしいのよ!」と外に向けて発言したりしていくだろう。
こうして生きてこられたこと、この10年そうして過ごしてきたことに、
今実は、本当に満足していることをしみじみ感じている。
ありがとうございました。
一緒に過ごしてきた10年に、心より感謝、です。
この小さな街の女性の状況に右往左往しながら、またやっていきましょう。
1週間前には重圧にあえいでいたのですが、もうすでにイベントハイな私は、
わあい、遠藤さんや中山さん、師匠の貴代美さんに逢うのが嬉しい!という
幸せな9月21日です。もうしでに酔っぱらっています!
さて、明日が充実した時間となりますよう。
ラララ音楽祭
カテゴリー:風子のひとりごと
2002年9月のとある日、
何の目的もなく、ぶらっと高知に遊びに行ったときのこと。
高知市の手前の高速のパーキングで、変なおじさんを発見。
ド派手な縞々のブーツカットにサスペンダー。
ガリガリに痩せていて、またまた派手なハンチングの下は長い束ねた髪。
歳のころなら60くらいか・・・。
やたら楽しそうに屋台の牛串かなんかをパクついて、まるで小学生みたいな
笑顔が印象的だった。
何??このおじさん。
おじさんのすぐ近くに、もうひとりの怪しい人。
暑いのに上下スーツで、マフィアばりの帽子。
何とブルースファイル№1の西浜さんではないか。
挨拶してパーキングを後にしながら、高知で営業かなあと話していた。
日曜市をぶらぶら、商店街をぶらぶら。
帯屋街はいつもどおりにぎわっていたが、人だかりに何やら音楽が・・・。
何と!商店街のはずれのちょっとした広場で、近藤房之介が唄っているではないか。
炎天下、アスファルトに座り込んでしばし堪能。
日頃の喧噪、わずらわしい日常がぶっ飛んで、深呼吸した感じ。
何かが柔らかく開いていく感じに、泣きそうになってしまった。
それが、高知の街中に音楽をという主旨でその年に初めて開催された
「高知・ラララ音楽祭・第1回」との偶然の出逢いだった。
夕暮れの中央公園のステージはブルースファイル№1の演奏で盛り上がる。
痩せたおじさんがステージに登場してブルースハープの熱い熱い演奏が始まった。
「あれが妹尾さんだったんだあ!」
連れ合いのKは、かつてのギター少年に戻ったみたいに嬉しそう。
妹尾隆一郎。知る人ぞ知る、ブルースハープの第一人者。
ブルースって、どうしてこんなに胸に響くんだろう。
「ああん、良かったああ!音楽っていいよね?!たまたまの偶然だったのが
また感激!」と帰り道の間中、Kと大騒ぎしていた。
・・・と、こんなことを長々書いたのは、
10周年のシンポの前の日曜日が、今年のラララ音楽祭なのですよ。
ちゃんと万全の準備を整えて、行くぞ?今年も。
頭の中も胸の中もからっぽにして、
まっさらな始まりを迎えるには、絶好のスケジュールみたいです。
わあい!楽しみ。
つれづれ・・・
カテゴリー:風子のひとりごと
ここんとこずっと書き込みをさぼっている。
あちこちのセクハラ研修が重なって、さらに10周年のシンポジウムの
内容を考えて、重?い肩の荷にヒイヒイしていた。
一息ついてブログをのぞくと、なんと!ちゃんと情報などが載って更新
されている。感謝!
日々のニュースには、セクハラ、DV傷害事件、わいせつ事件と、捨て
おけないものが満載。
ここではそんなことも論じていきたい・・・と思いつつ、今日は、今ウィメンズ
カウンセリング徳島で行っている講座ふたつをご紹介します。
ひとつは『女性心理療法を学ぶ』をテキストにしての勉強会。
毎月第2、第4金曜日の夜、みるくうゆで行っている。
昨年の全22回のフェミニストカウンセリング基礎講座のメンバーが、
もっと続けたいという声を挙げてくれ、継続となった。
内容はかなり専門的で難しいので、私自身にとってもいい勉強の機会となっているが、
何より後半1時間のCRグループが楽しい。
「ここでは本当に自分の感じることを語ってもいい」と思える場があるのは、思いがけない
深い感覚が言葉となり、それを分かち合う体験はしみじみしていてとってもいい感じ。
フェミニズムはともすれば「正義」や「理想」の堅苦しいお勉強のイメージがあるけれど、
ここではそんな事はむしろ通用しない感じ。
それも参加者の個性とパワーの所以と思いつつ、楽しませてもらっている。
もうひとつ、8月から始めた新しい企画がある。
「傷ついたあなたのためのワークショップ」というワーク。
暴力被害を体験した、当事者限定のクローズのグループワークで、月2回の全10回。
こちらもワークブックに沿っての講座込みの語り合いグループ。
90分のワークの後、2コマのフォローアップ面接も行っている。
こちらはみるくうゆではなくて、県主催の共催事業としてフレアとくしまにて。
どちらもグループの空気が変化して育っていくのがとっても面白くて、その空気の
柔らかさに応じて参加者個人の気持ちの変化が起こっていくプロセスがよくわかる。
場の力を改めて感じる体験を、私自身もさせてもらっている。
フェミニストカウンセラーとして10年やってきたが、ここんとこ何か一区切りする感じ
があって、改めて「女性たち」に出逢っている感じ。
緩やかなつながりを感じる度に、ひとりではやれなかったよなあと思うことしきり。
改めて「ありがとう」を言いたくなる。
前にこんな風に改めてM氏に言うと「どうしたん?もうすぐ死ぬんちゃうん?」
と言われたけど・・・。ここんとこ、こんなにしみじみ振り返っていると、ホントに
そうかもなあと思ったり。
東国原知事が甲状腺腫瘍の原因をストレスと言っているのを聞きながら、
「あんたのは5ミリ、私のは3センチ」と突っ込みたくなる。
高橋内科に行って、市民病院に行って、歯医者に行ってというここしばらくなので、
私も健康管理が緊急課題らしい、トホホ・・・という今日この頃でした。(風子)
判決を前に
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6月19日、午後2時から
昨年末に起きた吉野川市DV被害者殺害事件の判決である。
おりしも国会ではこの日、DV防止法の第二次改正が議論されるようだ。
この裁判で傍聴してきた内容からは、情状酌量に値するものはほとんど皆無。
ここに至っても加害者は「妻が悪い」を繰り返していて、聞いているほとんどの人は
あきれ果てて、途方に暮れている。
正直、本当に途方に暮れてしまう、のである。
どうすればこのような事を防げるか、
DV法の中で何とかこうした事件を防止する策をと願ってきたが、この事件を検証する
につれて「絶対に起こさない」対策がいかに難しいか。
この事件にかかわる多くの人が、DVの重さ、解決の遠さを実感してきたと思う。
途方に暮れる中で、かろうじて見つけたことを書いておきたい。
米国でもDV法が導入された直後から、保護命令を逆恨みしての殺人事件が増えたらしい。
地域でDVFZ(ドメステイックバイオレンスフリーゾーン)宣言をして、地域のあらゆる人と
連携してDV根絶に取り組み、地道な努力を積み重ねて現在に至っているという話。
それは、ここでも同じである。
一気に解決できる万能な対策はない。
この街で、この事件に触れた人それぞれの思いを形にしていく、ということである。
もうひとつ。加害者が名指しで「支援者に復讐する」と言っていることについて。
つい先日、60年ぶりに「更正保護法」という法律が成立した。
この法律は、保護観察や仮釈放後の加害者の再犯防止を主な目的としたもの。
今回の加害者への対策としては期待できるところである。
加害者をどうするのか、加害者対策をめぐっては、まだまだDV法の中で扱えていない。
夫婦や恋人など、最も親密な人同士のかかわり方、暴力のない関係がごく当然である
という社会全体のコンセンサスがまだまだ足りなすぎる。
この事件の加害者がとびきり特別な人であるなら、私たちもここまで途方に暮れない。
どこにでもいる、よくあるその辺の男の感覚。
女性を自分の思い通りにして当然という感覚。怖がらせて人を操る感覚。
自分こそが被害者であるという強い被害感情は、ネットの中若い世代にも多い。
さて、判決である。
DV防止を旨とする司法の意思表示が問われている。
女性への人権侵害に毅然と立ち向かう法廷であってもらいたい。